番町麹町界隈『わがまち人物館』
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日本海軍の基礎を築いた「咸臨丸」司令官

木村芥舟(きむら かいしゅう) 1830-1901
木村 芥舟と咸臨丸
写真:木村 芥舟と咸臨丸

木村摂津守喜毅(よしたけ)は、幕末期の幕臣。目付、軍艦奉行等幕府の要職を歴任し、とくに幕府海軍の建設に尽力し、咸臨丸の司令官を務めた。

老中阿部正弘に登用され、長崎海軍伝習所の取締に就任し操艦技術の向上に寄与した。日米修好通商条約批准のため、正使新見正興一行とは別に咸臨丸が同行し、木村は咸臨丸の司令官として軍艦奉行となる。その際、福澤諭吉を従者として連れて行くことになった。サンフランシスコに到着した咸臨丸は、市民の熱烈な歓迎を受けるが、中でも木村の態度識見に賞賛が集まった。

維新後は、新政府からもその実力を評価されて仕官の誘いがあったが、木村はそれらをすべて謝絶し、無位無官で詩文を読む生活を送った。

晩年に、土手三番町33番地(現:五番町12の日本大学大学院校舎あたり)に家屋を購入し、悠々自適の生活を送る。隣地は幕臣の先輩でもあった川路聖謨の終焉の地であった。

 

ジャンル 幕臣・咸臨丸の司令官
ゆかりの地(旧) 土手三番町33番地
ゆかりの地(現) 五番町12

 ※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
     また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。

 

参考文献:


千代田区麹町出張所地区連合町会・地域コミュニティ活性化事業実行委員会