番町麹町界隈『わがまち人物館』
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女性心理のひだを描いた「女流作家」

美川きよ(みかわ きよ)  1900-1987
美川きよ
写真:美川きよ(右)

いまではほとんど知る人も少ないが、戦前には人気女流作家の一翼を担った小説家であった。

大正15年「三田文学」に『デリケート時代』を発表。以後『父の恋愛』など、こまやかな女性心理をえがく短編を手がける。

10年間も妻子ある作家小島政二郎と愛人関係にあった事情を『女流作家』(「三田文学」所載)の中で語っている。その後、その関係を解消して1歳年下の鳥海との結婚を相談に、同じ下六番町の住人だった作家の水上滝太郎宅を訪れたりしたが、結婚のことは切り出せずに帰ったという記述もある。戦後は、宇野千代の尽力で鳥海青児との思い出を記した『夜のノートルダム 鳥海青児と私』などが出版されている。

本名は鳥海清子。

ジャンル 作家
ゆかりの地(旧) 町区六番町1-5
ゆかりの地(現) 六番町1-5

 ※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
     また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。

 

参考文献:


千代田区麹町出張所地区連合町会・地域コミュニティ活性化事業実行委員会