新派俳優。父は歌舞伎役者の5世市川馬十だが、幼少より養子に出され呉服屋へ奉公。歌舞伎役者をめざすがかなわず、新派の山口定雄に入門する。やがて立女形格となり伊井容峰の相手を勤め、このコンビが人気を博す。よく通る声と自然に備わる色気が緋牡丹に例えられたほど。
一方、松井松葉と公衆劇団をつくり、ホフマンスタールの『エレクトラ』を日本初演した。新派3頭目(伊井、河合、喜多村)の一人として新派の発展に貢献した。大正6年の演芸画報の付録地図に永田町2-7に住んでいたことが記されている。
ジャンル | 新派俳優 |
ゆかりの地(旧) | |
ゆかりの地(現) | 永田町2丁目7番 |
※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。
参考文献: