番町麹町界隈『わがまち人物館』
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日本の株式市場を確立した財界人

郷誠之助(ごう せいのすけ)  1865〜1942

郷誠之助は、ハイデルベルク大学の哲学博士号を持ち、日本運輸の社長として実業界へ登場、その後多くの企業の再建をまかされた敏腕経営者である。彼の屋敷が、上二番町28(現:一番町14)にあった。東京株式取引所理事長として市場の重要性を説く。また戦後の財界リーダーとなる永野護、小林中、河合良成ら、当時の若手実業家を集め、この私邸で番町会を催すなど財界世話役としても慕われた。

有島生馬が「大東京繁昌記」(山の手麹町)の中で若き日の郷誠之助にふれており、生馬の隣家であった明治女学校の敷地を「当時この家は郷誠之助君が住まっておられた。氏もまた若かったので、厳君の怒りにふれ勘当されていたのだった。」と述べている。若き日の郷の奔放な生活ぶりがうかがわれる。

ジャンル 実業家
ゆかりの地(旧) 上二番町28
ゆかりの地(現) 一番町14番地

 ※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
     また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。

 

参考文献:


千代田区麹町出張所地区連合町会・地域コミュニティ活性化事業実行委員会