大正から昭和初期にかけて独自の画風で腕を振るった日本画家・小村雪岱(本名:泰助)は、埼玉県川越の生まれ。明治40年に泉鏡花と出会い、大きな転機となる。ちなみに雪岱の号は鏡花から贈られた。大正3年に彼の小説『日本橋』の装幀を手がけ、以後、美人画、版画、挿絵、さらには歌舞伎、舞踊の舞台美術や資生堂の化粧品広告に至るまで多彩に活躍した。とくに里見クの『多情仏心』や邦枝完二の『おせん』など、番町麹町にゆかりの作家の挿絵では「昭和の美人画家」として人気を博した。
昭和2年から元園町に、8年からは平河町五丁目2番地(現:平河町2丁目12)に住み、ここで54歳の生涯を終えた。
ジャンル | 画家 |
ゆかりの地(旧) | 元園町 平河町五丁目2番地 |
ゆかりの地(現) | 平河町2丁目12 |
※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。
参考文献: