北村寿夫の8歳違いの従兄弟が、ロシア文学者で詩人・小説家の神西清である。
幼少の頃母の再婚先で苦労し、中学に通う4年ほどを六番町にあった伯母の北村家で育った。ここで従兄弟の寿夫の蔵書を読み、文学の世界に魅せられていった。中学の時、後に作家となる竹山道雄と、高校では生涯の友となる堀辰雄に出会う。東京外語学校(現:東京外語大)露語科を卒業後、ロシア文学者として活躍。とくにプーシキン、ツルゲーネフなどの翻訳は高く評価された。さらにチェーホフの名作戯曲『かもめ』『桜の園』などを手がけ、翻訳劇の概念を打ち破った名訳として今なお上演されている。創作としては、『雪の宿り』『灰色の目の女』などがある。
ジャンル | 翻訳家・作家 |
ゆかりの地(旧) | 麹町区下六番町40 |
ゆかりの地(現) | 六番町20 |
※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。
参考文献: