松本順(旧名は、良順)は、幕末から明治期の医家。父は佐倉藩医で「順天堂」の佐藤泰然、幕府医官の松本良甫の養子となり、平河町の三軒家の近くにその屋敷があった。幕命により若くして長崎でオランダ人ポンペらに医学を学び、31歳で将軍家茂の侍医となった。幕府軍の軍医として野戦病院を設置するなど、積極的に西洋医学を取り入れた。維新後は一時禁固に処せられたが山県有朋のすすめで軍医となり、陸軍軍医制度の整備に努めた。初代の陸軍軍医総監となる。民間の衛生にも関心を持ち、日本に「海水浴」を導入させた人でもあった。司馬遼太郎の小説『胡蝶の夢』では、若き日の彼をいきいきと描いている。
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参考文献: