いまではほとんど知る人も少ないが、戦前には人気女流作家の一翼を担った小説家であった。
大正15年「三田文学」に『デリケート時代』を発表。以後『父の恋愛』など、こまやかな女性心理をえがく短編を手がける。
10年間も妻子ある作家小島政二郎と愛人関係にあった事情を『女流作家』(「三田文学」所載)の中で語っている。その後、その関係を解消して1歳年下の鳥海との結婚を相談に、同じ下六番町の住人だった作家の水上滝太郎宅を訪れたりしたが、結婚のことは切り出せずに帰ったという記述もある。戦後は、宇野千代の尽力で鳥海青児との思い出を記した『夜のノートルダム 鳥海青児と私』などが出版されている。
本名は鳥海清子。
ジャンル | 作家 |
ゆかりの地(旧) | 町区六番町1-5 |
ゆかりの地(現) | 六番町1-5 |
※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。
参考文献: