麹町界隈『わがまち人物館』
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若くして散った「たけくらべ」の作家

樋口一葉(ひぐち いちよう)  1872-1896

樋口一葉の恋の通い路は、本郷から麹町へ。

5000円札の顔になった樋口一葉は、内幸町生まれ。
その後、本郷赤門前、菊坂、浅草竜泉寺町、丸山福山町などへ移り住んだ。

樋口一葉は、内幸町の東京府庁内長屋(現:内幸町一丁目5付近)の生まれ。本名奈津、夏子とも書いた。歌塾「萩の舎」に入塾。ここで三才女の一人と謳われる。姉弟子の田辺花圃の書いた「薮の鶯」が評判を得たことから、半井桃水に師事し小説家としての一歩を踏み出す。生活苦から荒物・駄菓子屋を出すなどするが失敗し、本郷丸山福山町に転居。「文学界」の若い同人たちとも交わりながら、わずか2年半の間に珠玉の作品「大つごもり」「にごりえ」「たけくらべ」などを発表し文壇に旋風を巻き起こすが、その絶頂の24歳8か月という時期に短かい生涯を閉じる。

一葉といえば、一般的に「本郷」というイメージが強いが、ここ「番町麹町」にもゆかりのある人であった。とくに萩の舎で同門だった田辺花圃、島田政子、中村禮子らが番町に住み、しかも師でもあり思慕していた半井桃水が住む家もあり、一葉の日記にはたびたび登場する。

それにしても一葉は、本郷菊坂から徒歩で優に1時間以上もかかる半井宅まで、どんな想いで通いつめたのであろうか。その健気さが胸を打つ。

 

ジャンル 作家
ゆかりの地(旧) 東京府庁内長屋
ゆかりの地(現) 内幸町一丁目5番

 ※ゆかりの地での(旧)は旧地番を表記し、(現)とはその場所の現行地番を示しています。
     また、現行地番からのリンク先(既成地図ソフト利用)は、あくまでも「その周辺」とご理解ください。

 

参考文献:


千代田区麹町出張所地区連合町会・地域コミュニティ活性化事業実行委員会